バタフライの息継ぎのコツ~沈まない呼吸のタイミングとは

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バタフライの息継ぎのコツ~沈まない呼吸のタイミングとは

バタフライの初心者の中には、「タイミングがつかめない」「沈む」「姿勢が崩れる」など、息継ぎについて悩みをお持ちの人は多いのではないでしょうか。

バタフライの息継ぎは、コツを掴むことができれば、それほど難しいものではありません。ここで紹介するタイミングやコツを参考にして、スムーズな息継ぎを目指しましょう。

バタフライの息継ぎにはルールはあるの?

日本水泳連盟の競泳競技規則では、バタフライの息継ぎに関するルールはないため、基本的にバタフライで泳ぐ際は、自由に息継ぎをしてもいいことになっています。

ただし、バタフライには、スタートやターン後の15m地点で、頭が水面から出ている必要があるほか、次のターンやゴールまでの間、水面上に体が出ていなければならないというルールがあるため、注意しましょう。

バタフライの呼吸のタイミング

バタフライの息継ぎは、腕で水を後方に押し出す「プル」と呼ばれる動作に合わせて行います。

水をかきながら、腕が体の後ろにくるのとほぼ同時に、第二キックを行うことによって推進力が得られると、体が浮上して上体が水面より上に出るため、そのタイミングに合わせて息を吸います。

バタフライの息継ぎのタイミング

うまく呼吸のタイミングがつかめない場合は、片手バタフライというドリル練習を行うといいでしょう。クロールのように横向きで息継ぎするので、楽に呼吸ができます。

バタフライのドリル練習について知りたいという人は、こちらのバタフライのドリル練習についての記事をお読みください。ストロークやキックのドリルを紹介しています。

呼吸のタイミングを動画でチェック!

それでは、バタフライの息継ぎのタイミングを動画で見てみましょう。腕と脚がどのように動いた時に息を吸っているのか、ぜひチェックしてみてください。

また、バタフライのキックと腕の動きを詳しく知りたいという人は、こちらの泳ぎ方についてのページがおすすめです。第一キックと第二キックのやり方のほか、腕の動きについて解説しています。

バタフライの息継ぎの5つのコツ

バタフライの初心者の中には、体が沈んでしまったり、水を飲んでしまったりと、息継ぎがうまくできないという人は多いのではないでしょうか。

バタフライの息継ぎをスムーズに行うためのコツは人それぞれですが、次の5つのポイントを参考にするとバタフライの息継ぎをしやすくなります。

1.顔が水面に出る前にしっかり息を吐いておく

しっかりと息を吸うためには、肺の中の余分な空気をきちんと出しておく必要があります。腕で水をかきながら、鼻からブクブクと息を思いっきり吐き、息を吸う準備をします。

2.水をかいた後は肘を真っ直ぐ伸ばす

息継ぎのためには十分な推進力が必要なことから、肘を伸ばした状態で水を押えつけながら、最後まで振り切ることで、水をしっかり後ろに押し出しましょう。

バタフライ息継ぎのストローク

3.上体を起こしすぎない

息継ぎを楽にしようと上体を起こしすぎると、かえって下半身が沈む原因になります。無理に上体を持ち上げるのではなく、プルとキックによる推進力を活かして上体を引き上げることが大切です。

4.あごを引いて低い姿勢で呼吸する

また、無理にあごを上げて息を吸おうとすると、抵抗が増してスピードが落ちたり、姿勢が崩れてしまったりするので、体が浮上するタイミングに合わせて、水面に近い位置で素早く息を吸います。

5.目線は斜め下に向ける

真正面や上を見ながら息継ぎすると、無意識にあごが前に出てしまうため、息継ぎの際は目線をやや下に向けた状態にします。ただし、下を向きすぎると水を飲んでしまう可能性があるので注意しましょう。

バタフライの息継ぎのコツ

バタフライの息継ぎの回数は?

バタフライの息継ぎの回数は、何回というきまりはありません。バタフライを始めたばかりの初心者の場合は、息継ぎなしでも構いませんが、バタフライの泳ぎのリズムを身につけるためにも、慣れてきたら、体力や泳ぐ距離に合わせて、次のように息継ぎの回数を調整するといいでしょう。

2ストローク1ブレス

2ストローク1ブレスとは、ストローク2回につき息継ぎを1回行う一般的な泳ぎ方です。息継ぎの回数が少ないと速く泳ぐことができるため、主にスピードが重視される50mや100mなどの短距離を泳ぐ際に用いられます。

バタフライの息継ぎの回数は2ストローク1ブレスだと2回に1回

1ストローク1ブレス

1ストローク1ブレスとは、ストロークごとに毎回息継ぎする泳ぎ方です。2ストローク1ブレスに比べて多くの酸素を取り込むことができるため、スピードよりも持久力が求められる200m以上の長距離を泳ぐ際に用いられます。

さらに、バタフライのストロークについて詳しく知りたいという人には、こちらがおすすめです。バタフライのストロークの詳細のほか、うねりのコツを紹介しています。

バタフライの息継ぎは焦らず確実に行いましょう

バタフライの息継ぎでは、しっかり息を吸おうとするあまりに、上体を無理に持ち上げたせいで、逆に体が沈んでしまったり、慌てて息を吸い込んで水を飲んでしまったりすることがあります。

バタフライの息継ぎを成功させるためには、泳ぎの動きに合わせてスムーズに行うことが大切です。ストロークやキックの基本を身につけて、上下動のコツを掴むことができれば、自然に呼吸ができるようになります。